隧道とはかけ離れた話題になりますが 一本松の中ノ川隧道周辺には国道に沿って 赤木川という小さな川が流れていますよね。この赤木川 、国道の新設工事の際旧河川を埋め立てて 河川経路を変更している箇所が存在するのです。 いわば川の旧道です。
新旧の地形図(茶堂の付近)やS50年の航空写真を見ても赤木川 が河川経路の変更をされているのが分かると思います。
旧河川の埋め立て地は新道と旧道が交差する箇所がありますが旧道は アンダーパスを通過して宇和島に向けて進むと左カーブを描いて新道 と合流していますがこの左手に空き地があります。この空き地が 旧河川の埋め立て地になります。 私の記憶では埋められた赤木川の旧河川は旧道に沿って流れており 背の高い水草の生えた区間を過ぎると水深2〜3m位の深みがあり、 そこから薮の中へ流れていました。旧国道時代、国道から 確認は出来ませんでしたがS50年の航空写真では赤木川 の埋められた区間(現道の通ってる付近)には堰も存在したみ たいです。
旧河川の埋め立て工事は93年頃から96年1月頃まで行われ、 深みの箇所は最後まで残っており、溜め池状態でした。 96年1月頃、深みのあった箇所が埋め立てられ、旧河川は完全に 埋没してしまいました。
新河川の着工工事の時期は忘れましたが95年の年末頃には完成しており、 アンダーパスから旧道合流地点の南側に流れる河川が人工の新河川になります。 |