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日本帝国海軍基地

最後の壕
コンクリ小屋の裏手に回ると、もう一つありました。
しかし、これは他と比べてコンクリの覆工が格段に厚くできています。

その理由は内部に入ってみると直ぐに分かりました。
本日は大量なり。

先は崩落
コンクリ巻き立ての部分は安定していますが、
奥にて擁壁が素掘りになった途端、崩落していました。

で、注目は天井に吊るされたフック。
他所の要塞を紹介している資料で見たことのある
フックだったのでこの壕の正体が想像できました。

内部から外を見る
天井のフックは、魚雷懸吊用の索道を通したアンカーです。

ここは魚雷庫だったことが分かっており、
それは連続する魚雷懸架用フックの残存といい、
他と比べても格段に厚いコンクリからも分かります。

天井も他の壕と比べると低く造られており、
砲爆撃に対して防御が強くなっていました。

宿毛湾
激動の時代を乗り越えた基地は平和な時代の礎。

航空写真
昭和50年に撮影された航空写真に
位置関係が分かるように遺構の注釈を入れました。

今回紹介した遺構の他にも、蛟龍という特攻兵器壕や
いくつかの25mm機銃が設置されていた跡もあるようです。

隧道も他に多数が残されていましたので
現地に訪れた際には注意して見学してみて下さい。

拡大地図
最後に拡大地図を置いておきます。

この宿毛基地には、終戦間際に特攻隊が
配備されたのは前述の通りです。

その部隊名称は海軍第二一突撃隊で、
司令には矢野邦弘中佐が着任していました。
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