[HOME]宿毛基地
日本帝国海軍基地

続いて魚雷艇庫
案内看板には魚雷艇庫とありますが、
それは戦争に余裕があった頃の話。

実は、震洋という特攻用モーターボートの壕として
使用されていた壕なのです・・・。

震洋とは、船体の先端部に火薬を一杯詰め込んでいて、
敵艦に体当たりして爆発させる特攻ボートでした。
強力ですが、使用すると必ず命を落としてしまう狂った兵器です。

内部
奥行きは60mほど。
初めは、懐中電灯を忘れ暗くてよく見えませんでした。

コンクリートで巻き立てられており、安定しているようですが、
どうやら奥でカーブしてまだ続いているようです・・・。

このまま進むには、あまりに真っ暗で足元もおぼつかず・・・
一旦、車に懐中電灯を取りに帰り再挑戦しました。

カーブの手前
この壁に掘られた窪みはなんだろう?
整備用の工具を置くスペースかな?

全体を通して、壕の高さは約3m、幅は4mほどでした。

フラッシュが乱反射
曲がった先は湿気が酷い。そして・・・

崩落
コンクリが途切れ、素掘りになった場所で崩落していました。
しかし、なぜ内部で壕を曲げたのでしょうね?

いざという時は塹壕代わりに使用することを想定したのか、
それとも、隣の壕と繋がっていたのか?ちょっと謎です。

※隣の壕と繋がっており、兵器の整備や塹壕として利用
  されたことが資料により判明しました。

他にも
この周辺には複数の壕があり、
これがその中でも最も海に近い場所にある震洋壕です。

恵比寿神社の鳥居と並んで存在していて、
神社は丁度、この壕の真上に位置しています。

完全素掘り
おそらく、戦時急造型の物だと思われます。

なぜなら、この壕だけが素掘り部分が多く、
その施工は、異常に荒々しく豪快な物となっているからです。

戦況が悪くなり、のんびりと構えていられなくなってから
資材不足の中で作られたものなのでしょう。

スペックはL=50m W=2.5m H=2m程でした。
P1 P2 P3 P4 P5
[編集]
CGI-design