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多くの人が目にする穹窖砲台

広域地図
戦争に備え、瀬戸内海を守る為に設けられた要塞。

大日本帝国陸軍によって建設された二等要塞で、
豊後水道を通る敵艦を撃沈する役目を背負っていました。

要塞なので当たり前なのでしょうが、
難攻不落に造ってあるお陰で探索する私にとっては
太刀打ちできない場所がいくつもありました。

←この要塞は広い範囲に遺構が散在しています。
No.3からの続きです。

拡大地図
灯台までの遊歩道沿いにある戦跡はNo.3で紹介したので
このレポートでは灯台周辺の戦跡を紹介します。

灯台から見えるため、観光客にも気づかれる事が多い
穹窖砲台と呼ばれるトーチカを探索したのですが、
流石にとんでもない位置に穴があります。

砲台は灯台直下の有名な物と御籠島(大島)との二箇所にあり、
どちらも内部撮影した写真はネット上初公開かと思われます。

佐田岬燈台
近代土木遺産Cランクに指定されている灯台で、
八角形のRC灯台と紹介されています。

普通の観光客はまっすぐ灯台まで階段を進むのですが、
戦跡目当ての我々は階段手前を右の小道に進みます。

ちなみに今回のメンバーは、砲台攻略の要、
ラペリング技術を持つ元自衛官さんと後輩さん、
それに道案内兼撮影係の私です。

崖下から砲台を望む
養殖場のコンクリ擁壁の上から砲台を見ます。

通常の手段では、上からも下からもトーチカに接近できません。
これは、戦後にイギリス軍が通路を爆破したからであり、
安全に接近することができなくなっていました。

爆破の理由は、軍の再利用を防ぐためだそうです。

降下準備
ここで登場するのが自衛官様御一行。

ラペリングによる垂直降下により接近を試みます。
これはロープの支点となる場所を模索中の一コマで、
殉職者慰霊碑の基礎となるコンクリに結んでいる様子です。

殉職者慰霊碑は要塞に係わっていた兵士三人の名が刻まれており
事故は、洞窟内で掘削用ダイナマイトを仕掛けている時に
外部で起爆されてしまったのが原因。電線繋ぐ前に確認すりゃ・・・

今回の探索前に、この慰霊碑前にお神酒をお供えしました。

うへぇ
まずは軽量の後輩さんが降下。

足場の確保できる位置にあっさりと到達しました。
高さ10mを超えているので見ている方は怖いのですが
降りてる本人は気持ちいいそうです。うむむ。。。

降下した場所から斜めに降りて、更に横に移動しなければ
穹窖砲台に行けないのでルートを模索している様子です。
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