[HOME]橘隧道
煉瓦巻

地図
地図に載っていない明治廃隧道があるという情報を得て訪問。

築90年を過ぎた、近代土木遺産に指定されていないのが
不思議なほど立派な煉瓦巻の隧道です。

※H.17 3月に指定されました!(祝)

那賀町側 アプローチ道分岐点
現役の橘トンネル手前で分岐している舗装路が旧道なのですが
写真にも写っている通り、トンネル右側にも道があるので迷います。
※旧道は中学校に削られて無くなっているそうです。(H.18 11月追記)

もしかして、右側の小道は隧道ができる前に使われていた
峠越えの旧々道かもしれませんね。こちらは鉱山の管理道でした。

※これも追記。旧々道は、現在の県道286号線こと
津乃峰筒崎線に指定されている土佐中街道でもありました。

那賀町側 旧道
中学校を見下ろす道路なので部活動の声が良く響いてきます。

この道路は、付近に住宅の多い生活道路でもあり、
桜並木になっており、季節になると美しい道でしょう。

舗装終わり
ここで右手の住宅からお婆さんが出てきて会話。

御老体「お兄さん、隧道見に来たんかね?」
マフ巻「そうです!よく分かりましたね。」
御老体「ちょっと前にもおんなじ様な人が来たからね〜。」
マフ巻「(学生服のヤマダさんだな)ははははは。」
御老体「煉瓦を積んだ素晴らしい物よ是非見て行って頂戴。」
等など会話が弾み、なんと30分も話し込んでしまいました・・・!

※しろさんも会ったことがあり、名物婆さんのようです。

倉庫?
車止めの代わりに倉庫が。。。

中にはキノコ栽培の道具が置かれていたようです。
隧道が倉庫代わりにされているのは見たことがありますが、
手前に倉庫を置いて閉鎖というパターンは初めてです。

那賀町側 坑口
楯状迫石・笠石・要石を揃えた見事な煉瓦巻。

扁額が無いのが惜しまれますが、
御婆さんが煉瓦を一つ一つ手で組上げた素晴らしい物だと言って
自慢したくなるのも当然だと思います。

100年近く前の竣工なのに大きな幅員が確保されているのは驚きです。
P1 P2 P3
[編集]
CGI-design