大田口〜土佐穴内
和田トンネル旧線(廃隧道2本)
旧線 
県道を進んでいると、橋脚が残っていました。

現場は、業者の資材置き場前になっており、
埋め立てによる平場があるので見学は容易です。

大豊町穴内二区 
この場所には、画像の2本の橋脚以外に、
近年までもう一本橋脚を見ることができました。

真ん中辺りにあった残りの一本は古くから倒壊しており、
対岸の国道からも倒れた姿がよく見えていましたが、
2〜3年ほど前から藪に埋もれて分かり難くなっています。
これも前述の「埋もれた轍」を見ると、少なくとも8本の
橋脚が残っていたことを、伺い知ることができました。

旧土佐穴内駅 
旧線の中に唯一あったのが旧土佐穴内駅です。

駅の跡は資材置き場や民家に転用されており、
画像の民家の位置付近に駅舎があったようでした。

また、民家の前には旧線の踏切があったのですが、
残念ながら、その痕跡はまったく残されていません。

秋森隧道 東側坑口 
旧土佐穴内駅の至近に残されているのが、
旧線に残る二本目の隧道こと秋森隧道です。

隧道の前には旧線の路盤が20mほど残されており、
今でも往時を偲ぶことができました。

残念ながら、この秋森隧道も塞がれています。

坑口 
ただし、秋森隧道は上部に隙間が残されており、
梯子を持ってくれば内部を覗き見られそうでした。

秋森隧道のデータを下記に。
昭和9年竣工
この年、桜島フェリーが運航開始したとのこと。
また、樺太と東京に電話が開通しています。

延長280m、復員4.4m(最大)、高さ5.6m(最高)

秋森隧道 西側坑口 
西側は民家の軒先になっていました。

勿論、東側と同じくコンクリートで閉鎖済。
民地だし、遠くから見るだけで満足できます。

坑口の「72」という数字を見て気が付きましたが、
ここも「埋もれた轍」に開口している姿が映っていました。
当時は人を阻むフェンスもなく、通り抜けできたようです。

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