土佐石灰工業専用線
廃線跡を歩く
地図 
今回は、昭和17年(1942)から平成4年(1992)まで
運行していた土佐石灰工業の鉱山鉄道を訪ねました。

土佐石灰工業は、名の通り石灰を産出する鉱山であり、
トラック輸送となった現在も稼動しています。

廃線となった区間は、積込場〜JR土讃線斗賀野駅と、
JR土讃線多ノ郷駅〜大阪太平洋セメント工場線の2本。
まず、積込場〜斗賀野駅までの区間から歩きました。

高知の鉄道管理人の九朗さんとの合同探索です。

ホッパー 
廃線の象徴的な存在でもある積込場にて。

以前、鉱山巡りをした際にも訪問していますが、
今回は前回にあまり訪問しなかった場所を
重点的に見て回ることにしました。

前回のレポートはこちら。

施設前 
信号機が残っていることも確認。

この積込場の前は、複線になっていました。
それは、貨車(ホキ)の数が多く、一度に全てが施設に
入れないので、二編成に分けて積込作業を行う為です。

鉱山からまだまだ距離のある田園地帯にあり、
安全第一の文字と5〜6階建ての建物に匹敵する
高さを持つ建屋が異様で、非常に目立っていました。

施設探索 
今回の訪問は、この施設の最奥まで行くのが目標!

奥へと続く脇の道を進むと、管理小屋の目の前に
前回気が付かなかったレールと踏切跡を見つけました。

上記リンク画像で、転がっているレールの奥に見える
四角いコンクリ塊は、遮断機の基礎のようです。

横を歩く 
施設の下層部は、貨車が入るスペースになっており、
上層部は採石場から伸びているベルトコンベヤーが
通ります。そのベルコンから下の貨車へ鉱石を
落とすことによって積込作業が行われました。

そのような事情により奥行きの長い建物となっており
横幅は10mほどですが、奥行きは100m以上あります。
建物脇に道があるのでここから見学できました。

おや? 
建物の終端に隧道状の通路が設けられています。

鉱山へはこの道を直進する方向ですが、
隧道から向こうの山へも道が伸びていました。
どうやら山の手入れ用に鉱山会社が設けたようです。

隧道内部には四輪の轍が見られましたが、
往来は少ないようで、先はすぐ薮に没していました。

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