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石積み+煉瓦巻

地図
JTBキャンプブックスから発刊されている
「鉄道廃線跡を歩く」に掲載された
窓峠に残る宇和島鉄道跡の廃隧道です。

廃線跡を歩くによると隧道は石積み坑門の好物件!
貴重な物件だと思い期待を持って訪問しました。

宇和島鉄道の延長は25.6km(宇和島〜吉野間)で、
料金は80銭、国鉄に買収された後は41銭だったそうです。

場所
JR務田駅方面を向いて、左に立つガードレールより
山の手に進入すると隧道があります。

不法投棄防止の看板が設置されているのと、
県道と併走していたJRがトンネルに突入するのが目印。

分かりにくいので注意して探してみてください。

南側 坑口
おおぉぉ。聞きしに勝る不法投棄だ!

本や他サイトさんの情報である程度知っていても、
実物を目にすると恐ろしいものがあります・・・。

せっかくの土木遺産クラス隧道なのに
このままでは指定されることはないでしょうね・・・。

ゴミ
一般廃棄物ではなく、産業廃棄物でした。
なにかの薬ビンのようなものが黒い袋に入れられ、
その総重量は50t以上あるのではないでしょうか?

この薬ビン(プラスチック製)は一体何を入れていた物なのでしょうか?
内部に水が溜まって腐り、猛烈な臭気とやぶ蚊の発生を招いています。
※キノコ栽培に使う容器だそうです。(平成23年5月追記)

これでは冬季以外の訪問は不可能ですね・・・。

扁額(南)
隧道は大正3年竣工
この年、第一次世界大戦が勃発しています。

延長は内部で閉鎖されているため測定できず、
幅員は3m、高さはゴミのせいで測定不能でした。

大正3年の竣工は、四国でも屈指の古隧道であり
南予地方の鉄道では、最古の隧道となります。

竣工時の写真が神社に奉納されているほど素晴らしい物件。
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