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コンクリ巻

内部
鉄道由来の馬蹄形の坑口を潜ると・・・長い!
塩江温泉鉄道跡に残るトンネルの中で最も廃れており、
真っ暗で中々の雰囲気を持っています。

ほっかむりは内部潜入を怖がっていましたが、
スペック計測する際に協力が必要なので強制連行しました。

仏生山方向を望む
井戸には電動ポンプが仕掛けられ、
その作動音がトンネルの内部に響き渡っています。
(井戸を覗いて見ると中に瓦が落ちていました。)

今はなき塩江温泉鉄道は昭和4年に開業し、
その鉄路に22kgレールを利用していました。

総延長は16.25km、軌間1,435mmで非電化という
鉄道の規格としては特殊な軌道だったそうです。

架線柱
この路線は、最後までガソリンカー(内燃)だったので
電化されていないのですが、架線の跡が残されています。

車輌とは関係なく、保安設備などに用いられた電線か
駅間を繋いでいた電話線が通されていたのでしょう。

鉄道は昭和4年に開業、しかしたった12年後、
昭和16年に戦争の影響で廃止させられています。

路面
路面のバラスや枕木などは撤去され土の路床が露に。

不要不急路線として戦争中に廃止させられて
供出した塩江温泉鉄道の機材や鉄材ですが、
当時は貴重だった22kgレールは台湾へ移設され、
車輌のガソリンカーは、旧満州国の新京へ運ばれて
新京市電として利用されたそうです。
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