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コンクリ巻+素掘り

現道の橋
金砂湖に架かる国道319号線の二代目平野橋。
ちなみに金砂湖は昭和29年に完成した柳瀬ダムの人造湖です。

銘板により昭和46年3月に架橋されたことが分かりますが、
法皇隧道は昭和35年完成・・・11年間は旧橋が供用されました。

旧橋の痕跡はほとんど残っていませんが、
周囲をよく観察すれば誰にでも発見できると思います。

旧平野橋
橋台とそこへの取り付け道路が残っていました。

現平野橋の上から西側を見ていますが、
左岸の橋台を一番初めに見つけられると思います。

周りの民家と密接なお陰で撤去されなかったようで、
その橋台は石材を使った見事な物でした。

取り付け道路より
取り付け道路は生活道路として現役だったので、
さっそく道を伝って橋台を訪れてみました。

写真中に見えている看板は、大雨時に起こる金砂湖の増水の
注意喚起のもので橋とは関係ありません。

橋の本体は完全に撤去されており、
親柱などの遺構は残されていませんでした。

ちなみに北側の橋台はこれ。崖に張り付く橋台に向け、
崖と川のわずかな隙間に道の痕跡が残っています。

索道跡
金砂湖には面白い遺構がもう一つ。
これはバス釣り愛好会に四本柱と呼ばれている
やぐら状のコンクリ製の四本の支柱です。

場所は翠波橋と平野橋のちょうど中間あたりで、
佐々連鉱山などからの鉱石を運んだ索道の遺構。

訪れた日は渇水だったので基部近くまで見えますが、
その高さゆえ、満水時にも水没することは無いそうです。

おまけ (金翠坑:銅)
最後になりましたが狸掘りの坑道(金翠坑)を紹介します。

金砂隧道から金砂湖側の遊歩道路を歩いていると、
コンクリ舗装が途切れた場所に50cm角の穴が開いていました。

見た瞬間は防空壕かと思いましたが潜ってびっくり!
高さ約1.3m、幅員約1mの穴が長さ80mほどもあり、
狭い入り口から想像もできないスペースが眠っています。
内部は分岐の無い直線で、試掘か探鉱用の坑道でした。
内部画像を下記に。
入口 内部1 内部2 内部3 内部4 終点 壁面 出口(入口)
P1 P2 P3 P4
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