HOME大宮鉱山
含銅硫化鉄鉱+アンチモン
宮ヶ成の鉱山 
伊予郡砥部町の、旧久谷村内に存在した鉱山。

昭和中期まで、宮ヶ成地区には数ヶ所の鉱山が存在し、
その内の大宮鉱山という金属鉱山に訪問しました。

なお、宮ヶ成地区には3ヶ所の含銅硫化鉄鉱山と、
2ヶ所のアンチモン鉱山が存在していたとのこと。

大宮鉱山付近 
訪問した宮ヶ成は、既に廃村となって久しいようで、
形が残る家屋は、この一軒しか見つかりませんでした。

しかし、この一軒に驚かされます!表札を見てみると、
なんと大宮鉱山の採掘権登録をし、砥部町史に名前の残る
正岡某 氏の御宅だったのです。何の因果か…ただ一軒。

半壊しており、雨戸の隙間から内部が丸見えでした。

発見 
割れた雨戸のそばに、いくつかの紙片を発見。

家に踏み込んでも無いのに、この紙片を見つけるとは・・・
今回の訪問は、呼び寄せられるような感覚がしました。

問題の紙片は、画像の試掘権登録第6,099号で認定された
試掘鉱区鉱種変更届であり、日付は昭和36年11月7日。

大発見 
更に、鉱山を営業する前に権利を設定する採掘権設定願も。

設定された鉱種は「金・銀・銅・硫化鉄・アンチモニー」
昭和37年10月19日に出願、同11月1日付受理されています。

宮ヶ成の旧坑は、明治・大正・昭和に開発されたと伝わっており、
この大宮鉱山は、試掘が昭和36年代、設定が37年代。
宮ヶ成地区で、最も近年に開発された鉱山となります。

本坑 
試掘坑も兼ねたと思われる本坑です。

廃屋から西へ行き、初めにぶつかる沢を、
同レベルに北方向へ進むと開坑していました。

高さ、幅ともに約1mの小規模な坑道であり、
奥行きは約20m。手掘りの小規模鉱山です。

P1 P2
[編集]
CGI-design