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端出場地区にある隧道群

内部より
アンダーパスを抜けると再び階段。

擁壁や階段に使われている石が
何とも言えない風合いを醸しており、
歴史のある場所だと実感させられました。

このアンダーパスの見た目は普通ですが、
鉱夫の通勤路だったと思うと感慨深いです。

鹿森隧道 住宅側坑口
いつか鹿森住宅まで探索に行ってみたいです。
廃墟系になると思いますが、同行人募集中!

平成17年12月10日に訪問 with西風さん。
鹿森住宅(旧社宅)の写真を下記にリンクしておきます。

坑夫住宅跡幹部住宅跡神社跡記念碑カラミ煉瓦!

共同浴場跡浴槽水道橋?跡ホーローの洗面器!

学校跡住宅までの道1道2・住宅までの索道跡など、
最盛期の鹿森は276戸の集落を形成していました。

スイッチバック用の隧道
鹿森隧道ことアンダーパスを抜けると、
第四通洞から伸びている軌道の終点が見えます。
その終点に写真のスイッチバック用隧道がありました。

まず、鉱石搬出口の第四通洞から軌道を走ってきたトロは、
10t蓄電車に後から押されてこの隧道に押し込まれます。
次に10t蓄電車が切り離され、畜電車はいったん退避、
動力を失ったトロは、隧道内でケーブルに連結されて
ケーブルに引っ張られる形で坂を下りていました。

名称があったようですが、扁額は欠落しています。

スイッチバック痕跡
第四通洞からトロッコを牽引してきた6t蓄電車は、
トロッコの最後部に10t蓄電車が接続されると同時に切離され、
トロッコを置いたまま、先に一段下の軌道へ降りて待機します。

こうすることで、ケーブルに制動されたトロッコが下の段に
下りて来た際、再び先頭へ6t蓄電車を連結することができました。

そして、更に下段で待つ下部鉄道の貨車へ
トロッコから直接鉱石をダンプして受け渡す作業が終わると
第四通道に向かって6t蓄電車に牽かれて帰るというサイクル。

スイッチバック隧道 内部より
この軌道に使われていた6tと10tの蓄電車は
ダンプカーという通称で呼ばれていました。

写真のスイッチバック用の隧道ですが、
坑口から約50m程、コンクリ覆工されています。

内部
しかし、途中からこのような迫力満点の素掘りに。

路面には木材、おそらく坑木が散乱しており、
補強用の鉄骨が生々しく連立しています。

また、鉄骨と岩盤の間には木片が差し込まれており、
落石から身をや資材を守っていたようでした。

この隧道にも鉱石らしい輝きが幾つも見られます。
(追記:特に珍しい鉱物ではないようです。)
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