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素掘り

南側 旧道
このまましばらく進んでみましたが、
道は川に飲み込まれていきました。

今回は渇水なので旧道に距離がありましたが、
本来は数百メートルで水没すると思います。

写真は隧道の坑門間際なのですが、
去年の台風で路肩が怪しくなっていました。

訪問される方はご注意ください。

南側 坑口
素晴らしい一枚岩に隧道が!

見渡すと道も山もとても険しい地形をしており、
隧道完成前の危険と苦労を容易く想像できます。

隧道が完成した大正11年(1922)には、
一粒300mという菓子のキャッチコピーが登場。

黒沼田橋の上から
隧道がある一枚岩を望みます。

木の根でヒビが入り、風化も進んでいるのに、
去年の台風をよく持ち堪えてくれました。

ダム計画で放棄される事が早くから分かっていた為か、
未舗装のままの旧道に近代的な整備の痕跡は無く、
これと言った道路遺構も全くありません。

鉱山地区を向いて
この先にある白滝鉱山は元禄2年(1699)から昭和47年(1972)、
前期は良質の金と銀を、中・後期は銅などを産出しました。

現在は自然大国白滝の里として、BBQができるお店や
総合的学習施設が建てられています。

最盛期の昭和30年代には人口約二千人を誇った鉱山町も、
現在は多数の廃墟が佇み、静けさに包まれていました・・・。

在りし日の姿
いつもありがとうございます、学生服のヤマダさんから頂きました.

この隧道がある集落、大北川部落の名を付けられており、
ダブルトラックから車も走ったことを見て取れます。

大川村史の中で、
『この隧道がある路線が開通するまでの林道では、
高野字クロヌク付近の「猿橋」「除(よけ)」と称する
断崖絶壁の所は古来、人道は上部を迂回していた。』
と、紹介されているそうです。
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