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コンクリ巻+素掘り

地図
高知県の旧隧道多発地帯に存在する隧道で、
その中では、特に珍しい閉鎖のされ方をしています。

奥物部のライダースインに宿泊する予定なので
余裕を持って訪問できたはずだったのですが・・・

崩落地帯
この日は、前日に台風が通過した影響で
至る所で土砂崩れが発生しており、道路情報では
R194寒風山トンネル付近通行止・R11新居浜市内通行止・
R33三坂峠通行止・R56中村市内通行止。と通行止めばかり!!

結局、オフロードバイクの強みを生かして新居浜の市道をすり抜けて
大型車通行止となっている高知県のR32を通って物部まで行きました。

予定より2時間も遅れたのでスタートから幸先悪い・・・。

高知県側 アプローチ道分岐点
ウソのようなホントの話で、
トンネルの脇に見えている杣道が旧道です。

いくらなんでもこの規模では車の通行が不可能なので
現道が造られた際に路面が掘り下げられたのでしょう。

高知側 旧道
車で探索していたならここを徒歩で行かなければなりません。

バイクで走るにしても、路面が草で見えないことと、
思わぬ落石や陥没に驚きながらの走行となり苦労しました。

もちろんガードレールは流されており、
下手すると崖からまっ逆さまに落ちるので慎重に進みます。

旧道
隧道に近くなると薮の勢いが衰えてきます。
その代わり一年を通して日の当たる時間が短いのか、
ジメジメとした暗い雰囲気が漂っていました・・・。

これは隧道が近づいてきた証拠なのですが、
既に道が死んでいたことから、ここは旧隧道ではなく
廃隧道なのではないかと思いはじめます。

現在も地図に書かれているため、
事前の調査では通れると思っていたので
廃隧道モードの心構えと準備をして臨みます。

高知県側 坑口
予想外のコンクリ巻ですが、いかにも不気味な坑口です。

この時点ではまだ通り抜けれるかなと思っていたのですが、
内部は予想以上の物件でした。

隧道データを下記に。

昭和27年竣工
この年はたばこ「ピース」が発売された年。

延長51.5m、幅員3.7m、高さ4.5m。
P1 P2 P3
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