[HOME]小川川林道 後半
コンクリ巻+素掘り

お!?
第二隧道から歩き始めて1時間半。

遂に姿を見せた第一隧道!
しかし手前の軌道跡が崩落してご覧の通り。

重力で谷底方向に体が引っ張られますが、
四つんばいで踏ん張りながら攻略しました。

近くに見えるのに駆け寄れないもどかしさ。

第一隧道 北側坑口
第二隧道と違ってコンクリ施工が。

完成年は、起点に近いこちらの方が早いはずなので、
後年の改修を受けた時に施工されたのでしょう。

ここに到達した時も私が先頭だったので
隧道内でしばらく休憩して後続を待ちました。

ひんやりしていて体中の汗が一気に引きます。

第一隧道 内部
いかにも軌道サイズ・・・でも林鉄で珍しい馬蹄形。

測ってきた隧道データを下記に。

竣工は軌道開設時期から予想して昭和20年頃か?
延長15m、幅員2.3m、高さ3.1m。

単線で内燃機関車が走るには充分か。

素掘り
コンクリは坑口付近のみで
中心部は素掘りとなっていました。

岩の成分ですが、緑泥片岩と言われる
主に四国に分布している岩石のようで、
引っ掻くと板状になって剥離しました。

素掘りの部分は10mに僅かに足りない程度です。

南側を望む
埋まっていなくて本当に良かった・・・
こちらの坑口には土砂が流れ込んでいます。

写真にも写っているように隧道内で枕木を確認。

第二隧道から歩き始めて1時間を越しているので
全員揃ったところで小休憩をして隧道を堪能します。

第一隧道 南側坑口
ここを走っていた森林軌道のデータを下記に。

名称:小川川林道(2級) 本線
距離:15.2km
運営:昭和20年〜昭和37年
管理:安芸市 高知営林局 安芸署

手前左側に碍子が付いたままの棒、
電柱が残っています。
P1 P2 P3 P4
[編集]
CGI-design