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コンクリ巻
地図 
今回紹介するのは、元林用軌道だった隧道です。

周辺は魚梁瀬関連の森林軌道網が縦横に走っており、
この隧道が残る路線は竹屋敷線と呼ばれていました。

ほっかむりと一緒にCRM80×2台でツーリングの際、
猪ノ峠隧道吹越隧道→ココの順で巡った記録です。

見事な石垣 
昭和初期に作られた古い地形図を見てみると、
林用軌道の文字と路線表記がはっきりとあります。

魚梁瀬林道竹屋敷線が正式なこの路線の名称で、
流石、天下に響く魚梁瀬の名を冠しているだけあって
立派な石垣を随所に見ることができました。
国内の巨大林産地であっただけに路盤などの設備は
かなり力を入れて造られているのでしょう。

ゆるいカーブ 
この隧道のすぐそばには電力関係の堰堤があり、
隧道の前後に、その施設が設置してありました。

そこへバイクを置かせてもらって、
じっくりと隧道の観察をすることができます。

軌道は、川にせり出した岩盤を隧道で刳り貫き、
他の場所では、器用に川沿いを蛇行していました。

隧道手前にも綺麗な石垣が残されています。

北側 坑口 
特徴として、魚梁瀬林鉄の本線にある隧道は
ほとんどが石積みで造られているのに対し、
この隧道は全面コンクリ施工されていました。

同じ路線網の中でこのような違いが出た理由は、
やはり開通年の違いによる物だと思われます。
魚梁瀬に軌道が敷設されたのは、なんと大正7年!
1918年であり、コンクリートが普及し始めた
大正末期〜昭和初期より少し古い時代になります。

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