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素掘り

北側 坑口
再び隧道を抜けて帰るため、
名残惜しいのですがこの場を去ることにします。

隧道内部の実際の明るさはこんなもの。

隧道内部の壁面や天井では、コウモリが冬眠中・・・
その排泄物の白い結晶が印象に残っています。
(撮影しましたがうまく写りませんでした。)

実測してきたデータは延長17.2m、幅員2.5m、高さ3.2m、
竣工は、軌道開設時期から昭和20年頃と思われます。

隧道前の谷間
隧道から覗き込むだけでも高所恐怖症の人は・・・

少し沢を高巻くようにして、
何段かに分かれた斜面を飛び降りながら
この場所を攻略することができました。

割と素で厳しいルートなので慎重に。
沢を渡ってしまえば写真の通り崩れた土砂が
橋台を抱え込んでいる場所を登ることができます。

名残納め
対岸の軌道跡に戻ったところでズーム撮影。

さて、これから奈比賀集落(花地区)に戻るまでが
更に一苦労も二苦労もありそうな距離です。

読図によるとおよそ10kmの距離!
大の男で山の距離は平地の4倍とも言われます。
軌道跡の上を歩くのでそこまでは掛からないにしても
間違いなく軌道の上で昼食となりそうです。

枕木
所々、というか無数に路肩が崩落していました。

そんな場所で見かけるのが写真にも写る枕木。
腐葉土に埋もれたり腐ったりして見えないだけで
ほとんどの場所で枕木は残されているのかも。

土地を掘り返すわけには行かなかったので
確認はできませんでしたが期待できそうです。

橋梁
大きな木橋が崩落していました。

谷がある度に橋台の痕跡は残っていたのですが、
木橋の残骸が残っていたのはここが初めて。

この後から無数に木橋を見かけることになるのですが
残念ながら大きな物は全て崩落していました。

小さな物は不安定ながらも残っている場所があり、
道中のよいアクセントとして楽しませてくれます。

堀割
堀割も数えていられないほどの数が残っています。

第二隧道から3kmほど歩いた地点より碍子
路面にいくつか落ちていました。

これらの碍子(電線)は何らかの設備の為に
使用されていた物だと思います。電話かな?

この近隣を走っていた魚梁瀬森林鉄道の動力は、
内燃でした。同じ営林署管轄のこの路線も内燃。

更に大きな木橋
この光景と山腹の崩落がある度に立ち止まって
ルートを考えさせられます。

いつもの廃道なら適当でも踏破できたりするのですが、
ここは手強い地形が続くので慎重にならざるを得ません。

ところで、そろそろレポートが長くなってきたので
この後の小川川第一隧道から小川川林道起点の光景は
小川川林道2として後半で紹介することにします。

後半に続く・・・。
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