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コンクリ巻

隧道直上にて
苦労して登ってくると・・・穴?

ロープはまだ上に続いていましたが、
私にとっては用済み、そんなことより穴?にGO!です。

隧道直上にて
やっぱり穴が開いていました!

なんじゃこりゃ?聞いてないよ?状態でしたが、
穴なので、とりあえず中に入ってみることにします。

落ち葉に埋もれているので正確ではありませんが、
地表に出ている坑口のサイズは縦横ともに1mほど。

その小ささから旧隧道ではなく、鉱山を疑いました。

内部
坑口からいきなり洞床が1mほど落ち込んでいます。

鉱山にしても、坑口からこの落下角度は疑問なうえ、
ここからほんの3m先(斜め下)で行き止まりでした。

結果的に、穴は鉱山でも旧々隧道でもないようです。
だとしたら何なのでしょう?こっからは憶測ですが、
私の考えを述べることに…あくまで想像ね。

憶測:真下にある横山隧道の一部と思われます。

脱出へ
横山隧道は、大正13年に竣工しているのですが、
この時期、コンクリートが隧道全面に使われるのはとても
珍しいことです。現存する現存最古の道路用総コンクリ隧道は、
徳島県の松坂隧道(大正10年竣工)とされており、
片田舎の横山隧道に当初からコンクリ施工があった?
と、問われると答にも疑問符が付いてしまうのです。

また、横山隧道には扁額がないことも不思議でした。
大正時代、隧道は地域にとって大きな工事であったので、
記念碑か扁額が堂々と備えられることが常識だからです。

結論
結論を言うと、竣工時の横山隧道は素掘りだったのでしょう。
そしていつの時か、坑口の上部が抜け落ちて、
私が潜った穴ができたのだと思われます。

例をあげるとこんな感じだった部分の名残かと。

崩落が契機となったかならずか、坑口補強の為、
後年にコンクリ覆工がされたのではないでしょうか。
ちなみに、東側の坑門上に穴はありませんでした。
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