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堀切トンネル(コンクリ巻)旧道
現役国道 
国道部分は平成4年4月に県道9号(新居浜山城線)から
国道319号に昇格されたばかりの新生路線であり、
峻険な山間部を通っているので台風や豪雨がある度に
通行止となってしまう未改良の路線です。

その峻険さを逆手に取り、木々が晴れる場所からの展望は
四国山脈のダイナミックさに触れる素晴らしい物なのですが、
梅雨時期の不安定な天候により霞みがかかっていました。
でも新宮ダムだけは見ることが出来たので撮影。

峠道へ 
この場所から酷道と離れて旧道こと峠へ。

分岐には昔懐かしい白看板と呼ばれる道路標識が健在!(拡大)

また、昔の幹線道路だったことが偲ばれる看板だらけの
廃屋も(辛うじて)道路脇に残っていました。

さっそく右折し峠へ進入。鞍部までそれほど距離は無いので
バイクか車ならあっという間に峠の鞍部へと至ります。

廃車両 
峠までの短い道中に廃貨車(ワラ0261)を発見しました。
線路に縁の無い山間部ゆえに意外な物の登場に驚きます。

かつて、この峠には現代と変わらない事件があったそうで、
今でも川之江の重要産業である、製紙業者の内一社が
製紙の際に出た滓を不法投棄したことがありました。
昭和48年3月10日の愛媛新聞に事件が記されており、
「水源地近くに製紙カス灰・許可受けずに埋める」
と見出しに大書きされています。けしからん・・・!

堀切峠 
この事件の顛末は、三島署と愛媛県の保健所が
業者に撤去命令を出して解決したと言われていますが、
実際はカスの上に土地造成を兼ねて土を被せただけだと
地元の方には不評であったそうです。

また、後の検査により強い発癌性を持つPCBが検出されており、
不法投棄が製紙滓に留まらなかったことも伺われました。
(※PCB:ポリ塩化ビフェニル。特定管理廃棄物の一種です。)

鞍部 
一直線に掘り切られた峠となっており、ここには
愛媛県の旧道でよく見かける峠の白看板があります。
ただし、道路から少し離れた山の手にあるので
気が付く人はあまり居ないような気もしました。

白看板の傍らには石の道標もありましたが、
こちらは歩き遍路時代の物だろうので100年選手かも?
隣の境目峠に立っている道標は明治34年の建立なので
それに匹敵するくらい古いとロマンがあるのですが・・・?

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