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コンクリ巻+煉瓦巻

地図
かつて、同じ四国の道後温泉と並ぶ温泉街として
隆盛を誇った塩江温泉へ向かう線路がありました。

その路線は高松琴平電鉄の支線のような存在で、
琴電仏生山駅から塩江温泉までガソリンカーと呼ばれる
広軌の軽便鉄道が走った塩江温泉鉄道です。

今回は、始点であった仏生山駅から廃線を辿ると
一番目に現れるトンネルを紹介します。

市道として再利用
第二次世界大戦で不要不急として廃止されたのが昭和16年。
営業は昭和4年〜昭和16年の、たった12年間でした。

今では、廃止から60年以上が経ってしまったせいで
仏生山駅付近の痕跡は消え去っています。

しかし、迦羅土駅があった竜満池付近の鉄道跡は
市道として再利用され、閉鎖されたトンネルが残っていました。

高松市側 坑口
高松市道がR193と合流する寸前、
小山に刳り貫かれた廃止されたトンネルが出現。

塩江温泉鉄道は昭和4年に開業し、
22kgレールを利用していました。

総延長は16.25km、軌間1,435mmで
非電化という特殊な軌道だったそうです。

案内看板
この看板、トンネルを抜けた人目に付かない所にあります。

トンネルが高松市側の入り口で閉鎖されているのに
案内看板はトンネルを抜けた場所にあるとは・・・?
きっと以前は通り抜けができたのでしょうね。
ちなみに、看板では総延長が誤記されています。

※H24.1.3追記
20年ほど前は、学校の社会科見学で隧道を訪問していたそうです。
どおりで、看板の施主がPTAになっているはずですね。

内部
内部のアーチ部が煉瓦巻!これには驚きました。
イギリス積みが施された貴重な物件の発見です!
擁壁部は打設コンクリートで造られていました。

緩やかなカーブを持ち、枕木等は撤去されています。
それと、唐度と迦羅土のどっちが正式なのかな?

※メモ※
初訪問は平成16年6月12日、再訪が平成21年9月27日。
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