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素掘り+ボックスカルバート

崩落
西側の花地区に通じる坑口は崩落により
その姿を半ば地中に没していました。

隧道直前の堀割と、すぐそこに見える鞍部から
長年に渡って少しずつ崩土が流れ込んできたようで
かろうじて人間が通れる隙間が残っています。

一年前でこの姿ゆえ、今頃はどうなっていることやら。

崩土の上から
内部を振り返って撮影。

高さは1.8m、幅は1.5mほどで、素掘りの延長は20m弱、
実にコンパクトな、しかし最低限の隧道だと思います。

今回の探索メンバーは、林鉄探索後で疲れている中、
車を走らせて頂いた自転車乗りさん、道案内のTNTさん、
水没区間に置石を追加してくださったTNTさんの会社の先輩、
それに付いて来ただけの言いだしっぺである私。

皆様、ありがとうございました!

西側を望む
隧道を抜けた場所で見た光景。

花地区へと続く林道は想像以上に手入れされており、
やはり現在も隧道を利用している人が居るように感じました。

普通に見た目は廃道なのでしょうが、切り払われた下草、
人一人分除かれた倒木などオブローダーには生きた道が見えます。

これ以上は進みませんでしたが、見通しできる範囲では
花地区へ向けた道が九十九折れに続いていました。

探索を終えて
前日には伊尾木林鉄周辺の隧道や廃鉄橋と
手結山に掘られた三本の旧隧道の探索などを行い、
この日は早朝から小川川林道にある2本の廃隧道を探索、
最後にこの奥栗隧道を訪問するという長く濃い二日間でした。

参加した全員が怪我もなく、無事全行程を終えることができ、
最高に充実した合同探索となったことを感謝します。

最後に、この隧道を潜って戻る仲間の後姿を見ながら
密かに心強く思っていたことを告白してレポを終わります。
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