[HOME]八幡浜第一防空壕
コンクリ巻 (正確には浜は旧字体の濱)

扁額
白タイルに焼き付けられた文字が鮮やかで、
八幡濱第一防空壕と掲げられています。
初めて扁額が設置された防空壕に出会いました。

経緯を調べてみると、軍が建造した防空壕ではなく、
八幡浜市の手によって造られた物なのだそうです。

個人的に始めて見た扁額付きの防空壕から、
八幡浜市の市民を守る意気込みを感じとりました。

もう一つ
出入り口は東西に一つずつ、計二つ。

扁額の付いている坑口が西側の正門で、
こちらの坑口は裏門と言ったところでしょうか。

両坑口は至近距離に隣り合って並んでいます。
まず西口から入り、東口まで見て周ることにしました。

内部へ
入るとすぐに通路がクランク状になっています。

これは、爆弾の爆風とその破片が直接
壕内へ飛び込んでくるのを防ぐ意味がありました。

壕のつくりはRC構造の平屋で、
出入り口の高さは約1.8m、幅約1.2mです。

いざ壕内へ
建設工事は日本人ではなく、朝鮮人によって造られました。
(強制労働とやらではありません!念のため。)

昭和14年(1939)に組織された「協和会」という
(会の支部長は八幡浜警察署長でした。)
在日朝鮮人の八幡浜支部に工事を発注した結果、
昭和15年5月に起工され、昭和16年2月に完成します。

驚くべきは大東亜戦争が勃発する前に完成していること!

内部
メインとなる壕内の一番大きな部屋。
このメインの場所の大きさを測定すると、
奥行き10m、幅4m、高さ2mでした。

奥は一段高くなっており、電灯や換気孔もあったようです。
奥の壁には御真影を納めたと思われる窪みも見られました。

濱知の会というHP内で竣工時の姿を見られたのですが、
現在はサイト閉鎖中なのでみられません。
壕内には木机が並べられて会議室のような感じで、
天井には白熱球が並んでいたのを覚えています。
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