[HOME]八幡浜第一防空壕
コンクリ巻 (正確には浜は旧字体の濱)

通路へ
この壕の出入り口は東西に二ヶ所で、
内部は壕と通路がU字形に繋がれていました。

これがメインとなる壕から東へ伸びる通路で、
なんとなんと、この通路には洗面所が!

水道まで引かれていたとは・・・!
この壕は何度私を感嘆させるのでしょうか。

通路
洗面所に驚いた先には配電盤の痕跡も。

架線の跡らしきは壕内によく残されていますが、
これにより電気が引かれていたことは間違いないでしょう。

コンクリの壁は丁寧に施工されたようで、
戦後60年が経ったH.17年でも大きな綻びはありません。

足元が濡れているのは掃除した直後だったからで、
普段は少し湿っている程度だそうです。

通路が北へカーブ
戦中に八幡浜は大規模な空襲をされませんでしたが、
米軍機による機銃掃射は何度も行われています。

その際に住民がこの防空壕へ避難したこともあり、
また、病院の薬品庫として使用されたと伝わっていました。

現在は、防空壕を後世に伝えるべく有志によって、
壕内の清掃や管理が行われているそうです。

東出口へ
壁の所々に窪みがあります。

燃料か消化用の水でも置いていたのでしょうか?
病人や怪我人の為の薬品類かも?

鍵を借りた商店の方に聞いてみましたが、
正確な用途はよく分からないそうです。

もうすぐ東出口。明りが見えています。

東出口
こちらも木戸により施錠されています。

ところで!この坑口の傍らにはトイレが設置されていました。
洗面所に続いてトイレまであるとは、軍の重要施設のない地方に
これだけの防空壕があるのは四国ではココだけだと思います。

便器を覗いてみると使われていないことはすぐ分かるのですが、
訪問の際に、間違って用を足さないようにして下さい。

なお、トイレの壁に大きなクラックが入っているので、
トイレ内への立ち入りも控えた方がいいかもしれません。
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