[HOME]豊予要塞 佐田岬
大東亜戦争時に完成した要塞

降りてみる
自衛官さんに吊るされた後輩さんが降ります!

勿論、立派な道具ゆえ充分な強度があるのでしょうが、
紐一本で降りていくのを見ているこちらがハラハラしました。

穴のサイズは約1m角で、壁面に手がかり足がかりは無し、
壁にでっぱている鉄の棒はボロボロなので乗れません・・・。

しかし二人とも割と簡単そうに上り下りしてあっさり攻略。いいなソレ!
この後、私も吊ってもらって下まで降りてみました。

横穴
おおおおぉぉぉ!(吊られながら。)

数年間どうなっているのか気になっていた内部が目の前に!
予想以上に広々としており、ベトンで固められています。

ここは弾薬庫として建設された場所で、
現在は出入口を塞がれ70cmほど水没していました。

机上調査の結果、上り下りした縦穴の正体は砲弾用の
エレベーター(揚弾機)が設置されていた場所と判明。
※吊られたまま写真を撮ったので斜めに見えています。

本来の出入り口
弾薬庫の内部には更に横穴が。

上部に扉のヒンジがあるので出入口なのでしょうが、
何処に繋がっていたかまでは分かりませんでした。

周辺に怪しいベトンの建物があったにはあったのですが
こちらも土砂に埋まっている上に水没・・・。

戦後、進駐してきた英軍によって爆破された関係で
要塞内の通路などは残されていないようです。

崖下から
弾薬庫を外から見える位置を発見しました。

この場所は「佐田岬第一砲台」と呼ばれる場所で、
大正13年(1924)9月24日に起工され、同15年(1926)完成
資料では7年式15cm加濃砲4門据付となっています。

対艦砲としては相当強力な装備なのですが、
航空機の戦争とも言われた太平洋戦線には無力。。。
よって昭和19年に砲は撤去されてしまいました。

もう一基!
すぐ近くにもう一基の弾薬庫を発見しました。

資料でもこの場所に砲座が2基、15cm加濃砲が
2門あったとなっているのでつじつまも合います。

一人で探索した時は見つけられなかった遺構ですが
自衛官さんの観察力によって発見されました。流石元職!
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