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煉瓦巻

端出場駅構内
クラウス蒸気機関車1号機のレプリカが観光列車の牽引車です。
出発より30分早くから駅で目を輝かして待っていると、
運転手さんが話しかけてくれ、色々教えてくれました。

その運転手さん、なんと昔は本物の動力車を運転していたとのことで、
今ではこんなに小奇麗になってしまったけど、昔はもっと殺伐としていて
貨車等も全てツヤ消し黒で塗り潰されていたことを話してくれました。

それとこの観光機関車、本物の82%サイズで製作されていて、
動力も蒸気ではなく、電気(バッテリー)だそうです。
色々教えていただいて、ありがとうございました。

乗り込んでみた
料金は観光坑道と併せて1,200円でした。(H.16現在)

短い距離ですが時速10km程でゆっくり走るので見学し易く、
堀割⇒隧道⇒打除橋梁と通過するので乗る価値はあります。

写真は端出場駅を出て直ぐに入る堀割の中、
当時のままであり、丁寧な乱積みで安定しています。

内部
入口付近は残念ながらスレートで補強されてしまっています。
観光列車ゆえ、わずかな漏水にも気を使った為の施工でしょう、
煉瓦積みそのものは全く痛んでいないように思いました。

いや、しかし観光鉄道が・・・楽しい。
何よりも楽です。座っているだけで隧道や
橋梁が楽しめるマニア向けアトラクションかも。

坑水路 終了
新居浜市内から軌道跡へ導いてくれた坑水路の終了地点です。
こいつのお陰で一度も迷う事無く廃線めぐりが出来ました!

坑水路が終わるのは中尾隧道端出場側坑口より約20mの地点で、
同時に内部のスレートが切れ、本来の煉瓦巻が始まります。

煉瓦
他の三本と比べ、この隧道だけレンガの積み方が独特。
今までの隧道のようにイギリス積みで造られておらず、
フレンドル積みと長手積みが変則的に交わって積んであります。

ここは、山を刳り貫いて造る本来のトンネルなので、
今まで見てきたロックシェード目的の隧道と比べると
土圧が強いのは間違いないはず。
その対策ゆえに変則的な積み方になったかもしれませんね。
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