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コンクリ巻+素掘り+吹付け

いの町側 坑口
こちらも一見したところは無機質なコンクリ。

ひび割れ内部を観察しておけば良かったのですが、
隧道が完成した時代は、戦争で鉄材が不足していたので
施工に鉄筋を思うように使えていないかもしれません。
鉄不足の苦肉の策として、鉄筋の替わりに竹筋が
用いられた事例もあるくらい困窮していました。

ここは竹筋じゃないと思いますが、全国的に(四国にも)
主に橋梁へ竹筋が用いられた記録が残されています。

いの町側 アプローチ道分岐点
こちらも新旧仲良く並んで見ることができます。
こうして見ると、断面の大きさの違いが分かり易い。

現トンネル 扁額
現道の扁額はオーソドックスな物、
現トンネルこと山王トンネル(71m)は昭和48年の竣工です。

このことから山王隧道の供用は29年間だったことが判明、
県道時代に造られたので施主は高知県になっていました。

現トンネル 内部
短い隧道なので照明が少ないのは納得ですが、
思ったよりも歩道の幅がありませんでした。
自転車は車道を、歩行者は狭い歩道を通っており、
暗さもあって危険なまま利用されている気がします。

ありきたりな発想ですが、この路線は交通量も多く、
対岸にある下八川小学校の通学路になっているので、
隧道を歩道として復活したら有効に活用できそうでした。

ただの倉庫とするには勿体無い隧道です。
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