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煉瓦巻

内陸側 坑口
大正生まれの煉瓦巻。
煉瓦が苔むしていて非常にいい雰囲気。

もちろん近代土木遺産に指定されています。

扁額
隧道データを下記に。

大正5年8月17日起工、総工事費は55,000円。
起業者は三瓶村となっています。

大正6年12月16日竣工
この年、ロシア革命が成されました。

延長316m、幅員4.6m、高さ3.5m(有効3.2m)。

造形
石で造られた壁柱、迫石、帯石、笠石、扁額、要石と
煉瓦隧道や古隧道に見られる造形の全てが揃っていました。

これだけ美しく飾りが揃っていると圧巻!
煉瓦隧道に詳しくない人でも立派だと思うそうです。

右翼壁の拡大と左翼壁の拡大へリンク。

内部の煉瓦積み
矢印を付けた段だけフレンドル積みされています。

擁壁とアーチの境にフレンドル積みがされる例は珍しいようで、
参考にした資料でも
「例外的に一段だけフレンドル積みが入ることがあります」
と、別項扱いで紹介されていました。

単純ミスか、地山の問題点が当時の土木技術ではクリアできず、
妥協して画一的な工事を諦めて施工されたのかも知れません。

内部
コンクリート舗装。

煉瓦の部分には全体を通して一切手が加わっていませんが、
石灰分が滲んでいるのか、煉瓦が白くなっています。
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