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桜隧道、土屋隧道
地図 
桜峠の名は全国に数多くありますが、
この桜峠の歴史はずば抜けて古いようです。

なんと最古の資料では、天正年間に書かれた
文献に「桜峠」と書かれたのが確認できました。

峠の名になった桜は、大正年間には既になかったと
云われますが、名前は現在に伝え残されています。

南から訪問 
国道441号線を宇和島市方面(南側)から走ると
桜隧道、土屋隧道、桜峠と見所が続きます。

そしてR441は、山深い四国を肌で感じられる静かな
山間道路なので、特に明媚な南から単車で訪問しました。

桜隧道 
宇和島市の三間町近永から約10`走ると、
最初の見所である桜隧道が現れました。

昭和32年に竣工したコンクリ隧道で、
隧道前後は一車線へ幅員減少しています。

桜隧道 南口 
昭和に山間部ではこのような隧道が量産されました。

しかし、異常なまでに水気の多い隧道であり、
ポータル全体が苔で覆われて独特の雰囲気です。

「桜」が旧字体の扁額は小さな石製で、これにも苔が・・・
用水路も大量の水を捌ききれていませんでした。

桜隧道 内部 
一応、晴れの日に訪問したのですがこの状態。

国道とは言え、この路線は酷道としても有名、
改良されるという噂は未だに聞かれません。

内部からお約束画像を。↓
南側の風景  北側の風景
北側内部にはライナープレートが施工されていました。

桜隧道 北口 
昭和32年竣工
この年、南極オングル島に昭和基地が初設営されています。
延長207m、幅員5m、高さ4.5m。

施工と請負者の名が記された銘板もありました。
施工:愛媛県(県道だった為) 請負:清家彦次郎

清家氏は南予の豪族、法華津氏と縁のある人物です。

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