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湯谷坂:消失  四方見坂:コンクリ巻

山の中を走る・・・
現在は林業の作業車が時折通るのみで、
特に何も無い山中を走っていきます。

昔はこの先に集落があったので、
この道が大事な生活道路となっていたようですが、
集落が廃れた現在は道も寂しくなっているようです。

東側 坑口
意外だったのが、完全なるコンクリ巻。

訪問するまでは、良くても坑口付近のみコンクリで、
内部は素掘りの物だろうと決め付けていました。

鉄道トンネルのような馬蹄形なのは
道路トンネルに珍しいので面白いと思います。

扁額
昭和に拡幅改修されたのでトンネル表記。

改修前に扁額はなかったようです。

改修前から扁額があった場合は、
法面に旧扁額が埋められることも多いのですが、
このトンネルにはそれらしき物はありませんでした。

銘板
坑口に埋められていた銘板。

これによると、昭和47年に市町村道の整備の為、
徳島県が代わりに工事を行なったものとなっています。

当時、トンネル工事は市町村が中々手を出しにくい
高度な設計と技術、それと大金を要していたのでしょう。

内部
隧道データを下記に。

昭和28年改良されて現在の姿になった模様ですが、
文献等により元々は明治期に造られた可能性大。
延長76m、幅員約4.1m、高さ3.8m。

この日はH.16年に連続して襲来した台風通過直後に訪問した為、
内壁から常に水が湧出しており、内部は高湿度になっていました。

明治竣工?→昭和28年改良→昭和47年再改良・・・かな?
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