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開削
地図 
現在は徳島県道日和佐牟岐線の一部になっていますが、
元々は牟岐町道西山隧道線と呼ばれていた場所に、
開削されて消滅してしまった隧道がありました。

左のように、一部の地図には現在も記載されています。
現役時には、信号による交互通行が行われていたという、
延長32m、幅員5.5mの隧道でした。
竣工年と有効高については、資料が無く不明・・・
町史等で判明次第、追記したいと思います。

延長、幅員が比較的近いのは第一号隧道。 レポートはこちら

旧南阿波サンライン 
この徳島県道147号線は、元々有料道路の南阿波サンライン
として1974年(昭和49年)に全線開通し、1988年(昭和63年)
に無料開放されて徳島県道147号線(日和佐牟岐線)となります。

現在は、国道55線から南阿波サンラインとして案内する道路標識が
無いうえ、南側から進入する際の交差点が小さいので
アプローチに戸惑って、当日は一度通り過ぎてしまいました。

「モラスコむぎ」という、貝の博物館を案内する看板に従うのが、
一番手っ取り早くて、確実なアプローチ方法です。

跡地 北側より望む 
開削された地点を北側から写しています。

この日は、関西からオブローダーが集まってくれた
徳島オフ会であり、コースの計画は私がさせて頂きました。
参加された皆様、お疲れ様でした!また何ぞやりましょう。

アルプ日記の西山隧道〜南阿波サンライン記事はこちら。

工事現場 
法面に設置された銘板を見ると、
平成3〜4年に隧道が開削されたように思えました。

しかし、実際に開削工事がおこなわれたのは、
平成8年10月1日〜平成10年1月25日です。

隧道の切工(開削)以前に、坑門前後の擁壁工が先に行われ、
銘板の第一期工事が平成3年度着工〜竣工と記載されました。

跡地 南側から望む 
また、銘板から読み取れる情報として見逃せないのが、
「緊急地方道整備工事」とある項目でした。
当該地区に断層が走っている影響が地盤に強く出ており、
隧道周辺は崩落を起こしやすい状態だったそうです。
それが判明した為、緊急的に隧道が開削を受けた可能性が大。

情報を得た範囲で公開しておりますが、
今後、画像等の情報が出ててきたら追加します。

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