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コンクリ巻+素掘り+吹付け

高知県側 坑口
坑口の傍らで林道の開削工事が行われており、
写真のように2tダンプが頻繁に往来していました。

山の中に静かにたたずむ狭く暗い隧道を予想していたので、
重機とダンプの存在で場違いな気分を錯覚します。

「このダンプ通れるんか?」と思って見ていましたが、
徐行はするものの、割と余裕を持って通過していきました。

坑口の上部
微妙に岩がオーバーハングしてきていて危険です・・・。

それに、どこからとも無く水が滴り落ちているので
入るのに一瞬ためらいましたが、トラックに続いて進入。

坑口前に設置されたロックシェードは
昭和62年の災害復旧工事によるものとのこと。
※情報&画像提供ナキイルカさん。多謝。

内部
おお!豪快。
湧水がまだら模様に染み出してきていて迫力満点です。

どうやら吹付けコンクリートが施工されているようで、
入る前に覚悟したほどの様相ではありませんでした。

でも、壁面近くには小石が落ちているので注意。

徳島県側を望む
坑口付近は、両側とも馬蹄形のコンクリ巻が施工されています。

先のトラックは撮影している間に行ってしまい、
一人きりになると、静かな山の中でピチャピチャと
水の音だけが響く不気味な本来の姿が見えてきました。

インパクト充分なので、私のお気に入り隧道に認定です。

振り返る
名残惜しいのでもう一枚。

隧道データを下記に。

昭和7年竣工
白木屋火災で14人死亡、負傷者130人の大惨事があった年。

延長191.5m、幅員2.4m、高さ3.5m。

徳島県側 坑口
高知側は、短いロックシェードが設けられて角断面でしたが、
徳島側は馬蹄形のままで、旧道本来の姿を見せてくれました。

これだけを見ていると、2tダンプ車とはいえ
トラックが通行できるようには思えませんね。
P1 P2 P3
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