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煉瓦巻
南側 風景 
ところでこの隧道、土木デジタルアーカイブスによると
内部の煉瓦は5層L=9.1m(巻厚0.561m)となっています。
坑口付近のみ煉瓦で巻立てられており、残りの大半は
素掘りではなく、コンクリート使用とされていました。

1:3:6で場所打169.1mとのことです。大正時代に
コンクリートは珍しい新建材だったと伝えられています。
国道なこともあり、技術者の意気込みを感じられました。

府能橋 
西側の旧道も狭く見通しの悪い道ですが、
東側が杉林の中にあったのに対し、村内や田畑の
間を走っている分、明るくて爽やかに感じました。

旧道の途中に、園部川を渡る橋梁が二ヶ所あり、
下流側の府能橋には旧型道路標識が残されています。

旧型道路標識 
昭和35年12月制定の規制標識(318番)で、
重量制限 14t LOAD LIMIT と書かれています。

今で言うと、赤丸内に14tという標識になるのですが、
現在の標識(320番)に改められたのは昭和38年3月!
ということは、この旧型標識は2年と少しの間しか
採用されていなかったという、ちょっとレアな物でした。

西側入口 
そして数キロほど旧道を下るとBPへ合流。

神社の隣(画像右)で新旧道が合流しました。
こうして走ってみると、やはり隔世の感があり
峠から解放される町の恩恵は測り知れません。

救急、荒天時、積雪などへの備えにもなりました。

新府能トンネル 西側坑口 
トンネルは1387m。

1kmを超えていますが、北側には歩道が設置された
明るく広い近代的なトンネルとなっております。

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