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コンクリ巻

地図
国道55号線、香南市内にある手結山には
なんと大小6本もの隧道が貫かれています。

そのことから、昔から交通の要所であり、
難所でもあったことが伺えました。

今回は、土佐電気鉄道跡に残る隧道、
「雲龍門」「登龍門」を紹介します。

隧道手前
元鉄道ゆえ急勾配は設けられておらず、
緩やかな道の深い切通し抜けると隧道が出てきました。

左の画像は登龍門前より振り返ったところで、
岩を削った深い堀割の姿は竣工当時の物のようです。

法面には、簡単なネットが張られる程度で、
現在に至るまで大きく変化していないようでした。

室戸岬側 坑口
現在はサイクリングロードとなっており、
歩行者自転車専用の標識が立っていました。

隧道の姿は典型的な鉄道隧道の形。
馬の蹄に形が似ていることから、
馬蹄形(ばていけい)と呼ばれています。

扁額
右書きで雲龍門・・・かと思っていましたが、
高知の鉄道の九朗さんによって登龍門と教えて頂きました。
見たまんまで解読していたのですが、深く自省します。

扁額の左側には、小さく 高知○午 野村一○立?
土佐電鉄の野村社長のこと?誰か解読お願い・・・。

扁額を持つこの隧道は、この路線の代表的な物かつ
路線開設にて、特に力の入った場所なのでしょう。

内部
日暮れ前の訪問でしたが、通学の高校生など
利用している人はとても多かったです。

充分すぎるほどの明るい照明が灯っており、
歩道隧道として地域に密着しているようでした。

なお、この隧道には「登龍門」という説と、「蒼龍門」という
説があるようです。蒼龍は、建通新聞に載っていたりしますが、
九朗さんから頂いた社史を読む限り、登龍門が正解のようです。
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