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煉瓦巻+石積み

南側 坑口
石積みの隅石の上に煉瓦で巻かれた見事な物!

手前の擁壁も当時のまま石積みです。
迫石、扁額、隅石、帯石、笠石、要石勢ぞろい!

当時の技術を知るうえでの宝となっており、
もちろん近代土木遺産に指定されています。

南側 扁額
隧道データを下記に。

明治38年竣工
この年、日露戦争が日本の勝利で終結しました。

延長95.6m、幅員3.4m、高さ約4m。

内部
擁壁は石積みで施され、
アーチ部は変則的に煉瓦が積まれており、
一部に珍しいフレンドル積みが見られました。

フレンドル積み(通称フランス積み)は、
煉瓦隧道に一番多く見られるイギリス積みと比べると
見た目は美しいが耐久性に少し劣ると言われています。

南側を望む
その為、地震頻発国の日本で施工される煉瓦の
構造物には、イギリス積みが多くなったとのこと。

でも、この隧道を見たら分かる通り
フレンドル積みでも、確かな技術で組まれたら
100年経っても問題ないことが伝わってきました。

北側 坑口
ほっかむりも、隧道は良く分からないけど
この隧道にはご満悦だったようです。

記念撮影を求めてきたのも初めてのことでした。

案内看板
入口は大きいが出口は小さいものぢゃのう。

小学生がお金を稼いでいたという話も載っており、
おおらかな時代だったことが伝わってきます。

案内看板はあるし、周辺も綺麗に維持管理されているし、
地元の方に愛着を持たれている幸せな隧道のようです。
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