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素掘り
地図 
以布利港という漁港のそばに隧道があります。

隧道は国道の以布利トンネルが開通する前から存在しており、
国道の旧道となる路線にあるので旧隧道扱いにしました。

ちなみに、以布利港の波止は昭和初期に造られた
石積みであり、近代土木遺産に指定されています。

このレポは、土佐清水市の道路・教育担当者様から
情報をいただいた上で作成しています。感謝。

北側 遠景 
以布利港のそば、天満宮の脇に目指す隧道はあります。

で、訪問してみての第一印象は小さいの一言。
見た目の時点で小さすぎ!車どころか、馬車ですら
幅員と高さ不足で通行できるサイズではありません。

この海岸は遍路道となっており、国道の無い時代には
この隧道を通って88ヶ所参りが行われていました。

北側 坑口 
現在は天満宮の石垣と漁協の倉庫に囲まれた
狭い路地にありますが、元々は海岸に突き出た
岩を刳り貫いて造られた隧道だったようです。
時代と共に海岸線の埋立や港湾整備が進んだ為に、
陸地側へ取り残された形になっていました。

しかし幅員も狭いのですが、特に高さが低い!
背の高い人なら少し屈まないと頭を打ちます。

内部 
壁と天井は吹付けも無い完全な素掘りでしたが、
路面はコンクリート舗装が施されていました。

後年に舗装されたであろうことは疑いが無く、
その際に路床が高くなったことが想像されます。

完成時の高さに関しては、現在の状態より
数十センチほど余裕があったのでしょう。

北側を望む 
比較用にAPE100を突っ込ませてみました。
原付一台を入れるのがやっとのサイズであり、
聞くと人道用として掘られたトンネルだそうです。

この路線、今は地域の管理する農道扱いになっており、
路線の名称や隧道の正式名は設定されていません。
また、延長や幅員などの資料も存在していないので、
私が実測してきた結果を下記に載せておきます。
延長約25m、幅員約1m、高さ約1.7m。

P1 P2 P3
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