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煉瓦積み+石積み+素掘り

扁額
隧道データを下記に。

大正8年竣工
この年、カルピスとコカコーラが日本で発売されました。

延長109.1m、幅員4.25m、高さ4.55m(有効4.0m)。

石で造られた扁額が特徴的であり、
土木デジタルアーカイブスに図面が載っていました。

坑口付近
内部も擁壁が石積み、アーチが煉瓦巻
その奥が素掘りと変化に富み飽きさせません。

まるで職人技の展示会となっていました。
アーチ部の煉瓦は長手積が用いられています。

宇和島市側を内部から、ついでに愛南町側も

素掘り部分
とても荒々しい素掘りで、路面になぜか倒木がありました。

管理の行き届かなくなった道路なので、
注意して運転しないと危ないという良い例・・・。
私はスピードが出ていたので正直危なかったです。

※倒木は愛南町側で発生した土砂崩れが原因。

愛南町側 内部
津島町史によると昭和36年に二度の大崩落を起こしたそうで
現在も少しづつですが、内壁が崩れた落石が見られました。

とは言え、大正時代から頑張っている現役隧道なので
姿が見られるだけでもありがたいのかもしれませんね。

中に天井が高くなっている場所があったので、
ここが大崩落を起こした場所として有力に思います。

愛南町側 坑口
現役の方の鳥越ずい道(259m)は昭和46年の完成なので、
この旧隧道が53年に渡り共用されたことが分かります。

その間に、隧道内で強盗が起きたり、落盤が起きたり、
公衆電話が設置されるなどの色々なことがありました。
町史にも度々登場し、比較的詳しく書かれています。

坑口を別角度から。
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