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コンクリ巻

内部
良くも悪くも地方の大量生産型隧道です。

改修以前の姿は、ボロボロにひび割れ
汚くなったコンクリが目立つ隧道だったそうです。

平成に入り漏水が多くて危険と判断され、
漏水対策を含めた全面改修が行われました。

宇和島市側 坑口
改修前の隧道とスペックは殆ど変わっていません。

なぜか石積み風コンクリ坑門が採用されているので、
経年劣化と植生が成長して汚くなってくると、
妙な風格を持った「古隧道」に化けるかも?

擁壁部にて
北側の擁壁に隧道時代の扁額が埋込まれていました。

こうやって、少しでも遺構を残しておいてくれるのは
旧廃隧道ファンにとってありがたいことだと思います。


宇和島市側 アプローチ道分岐点
トンネルを抜けた場所が県道になっているので、
アプローチもなにありません。モロ見え。

隧道を抜ければ交差点という危ない線形ですが、
交通量がほとんど無いので大丈夫なのでしょう。

現在、県道から外れた隧道は宇和島市の管理に。


改修前の姿
α星さんに貴重な改修前の画像を頂きました!
霧島白那さんが調査してくださった内容も下記に。

トンネル改修の原因は、鼠鳴側のトンネルの出口から
約30m離れたところで大雨による大規模な土砂崩れが発生、
通行止めになったことによるものだとのこと。
同時期にトンネル本体を修理したのは、漏水(鼠鳴側出口)を
止めるための工事をおこなったためだそうです。

本当にありがとうございました。小隧道にも歴史ありですね。
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